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令和5年6月定例会 一般質問

質問内容

1 こども行政について

2 中心市街地の活性化について

3 NAHAマラソンについて

4 文化行政について

5 道路行政について

動画はこちらよりご覧ください。

[ 令和 05年(2023年) 6月定例会-06月21日-05号 ]

中村圭介
 グスーヨー チューウガナビラ(皆さん、こんにちは)。無所属の会、中村圭介です。一般質問を行います。  初めに、1.こども行政について質問いたします。那覇市まなびクーポン事業についてです。  NPOは社会課題が社会に出る前から課題を発見して取り組みます。課題が明るみに出ることで、社会の問題として認識され、予算がつけば行政が事業化していくことになります。那覇市でもスタディクーポンという実験的な試みが社会課題と一致したことにより那覇市まなびクーポンが事業化されてきました。さらに、事業化に際しては団体のノウハウを活用して関係者間の調整が行われ事業が深化してモデル事業から本格実施へと至ってきました。  しかし、令和4年度には予算規模が急拡大し、那覇の課題に寄り添った事業が模索されている最中に、今年度から運営事業者が変わってしまいました。まなびの保障という課題の解決に向けた事業の形が途上のまま運営事業者が変わることは、市民の福祉の向上につながるのか疑問であります。事業の形自体は継続するとしても、その背景にある設計時の理念のようなものがしっかりと継承されていくのかといった点について疑問が少し残っているという状況です。  (1)那覇市まなびクーポン事業の今年度の事業の実施体制と本事業の肝である子供たちのエンパワーメントの方法について当局の見解を伺います。
座安まり子 こどもみらい部長
   お答えします。  本事業の事業者選定につきましては、事業の目的及び内容等から、公募型プロポーザル方式を採用しております。今年度の実施につきましては、準備行為として令和5年3月2日に公募を開始し、令和5年度当初予算の議決後、同月24日に応募者3者に対し庁内審査委員会による審査において事業者選定を行い、同年4月7日に契約を行っております。  御質問のエンパワーメントに当たる内容としましては、業務委託仕様書において、利用促進及び関係機関との連携と定めており、本市と連携しながら、利用者やその保護者に訪問やメール・電話等によるアプローチを行い、学習意欲を育み、一人一人のニーズに合わせた支援を行うこととしております。  今後、クーポン利用に至っていない家庭の要因分析や利用促進の助言等を運営事務局と調整しながら、必要に応じ庁内関係課と情報交換及び連携を図る予定であります。
中村圭介
 まだやはり内容については、煮詰めている最中なのかなというふうに感じました。クーポンを通じて学習や体験の機会を創出していくと、言い換えると意欲が持てずにいる状況にある児童に対しても選択肢があって望めば手が届くというふうに感じてもらって、チャレンジしやすい環境をつくるという事業だと思います。そのために利用する子供たちと支援をするスタッフが信頼関係を築くこともまた重要になります。  他県で行われている中高生対象のスタディクーポンでは、年齢が近い大学生等が中心となってサポートする制度があるんですけれども、那覇では小学生が対象ということで、電話での対応が中心で利用促進をしていました。  その一方で、市民団体等と連携してひとり親家庭などへアナウンス、相談、コーディネートができる体制も構築されておりました。利用促進だけではなくて、声を上げにくい状況に置かれた家庭や子供に寄り添い、コーディネートする福祉的な視点もこの事業の大事なポイントだと考えています。単年度の事業の中でどのように関係性を育んでいくのか、目標に合った事業体制というのをまた検討していく必要があるかと思います。  1点、再質問します。  多くの利用者がいたクーポン登録事業者が今年度から登録を外れたということで、4月以降の受講料を既に支払った方や解約を希望する問合せが多く寄せられ、対応を希望する方に那覇市が負担するというお知らせが出ておりました。この経緯を伺います。
座安まり子 こどもみらい部長
   お答えします。  委託先の変更に伴い、今年度登録がなくなった事業者は1事業者ございます。当該事業者については、昨年度多くの利用者がおり、利用が継続できず、御不便をおかけしております。当該事業者が利用できなくなったことについては、取引を行う際、個人情報の取扱いに関する合意等、新たな委託先との間で調整に時間を要することが要因と伺っております。  本市では、影響を最小限にするため、一定期間に発生した費用をクーポンから差し引き、当該事業者に支払う対応を個別に行っております。今後も、当該事業者への参画について引き続き調整を行うとともに、多くの事業者が参画いただけるよう取り組んでまいりたいと考えております。
中村圭介
 運営事業者と登録事業者の関係も考えると、そのような事例も生じることは考えられるかなと思います。1か月の引継ぎ期間の中で事業者に対しての十分な時間というのも必要でしょうし、また利用される側にもアナウンスがしっかりと行き届く必要があったかと思います。  今回は那覇市がクーポンから減額する形で負担しましたけれども、4月分だけなので利用者の中には今年度の予定を変更せざるを得なくなった方もいらっしゃったと思うわけです。本事業は消費を促進するために実施する宿泊や買い物のクーポンのように、クーポンのオペレーションに重きが置かれた事業ではありません。子供たちや事業者との関係性が問われてくる事業となっています。いつまでも同じ事業者が運営する必要はもちろんないわけですけれども、まだ事業の土台が固まる前の今の段階で事業者が替わることの影響は大きかったのではないかということはぜひ考えていただきたいと思います。  (2)意欲や自制心、協調性などの非認知能力の向上も事業の対象とすべきであると指摘が相次ぎ、実施に向けての検討が進められていたと考えられますが、実施に至らない課題は何かお伺いします。
座安まり子 こどもみらい部長
   お答えします。  本事業は、貧困を背景とする学力格差が小学校4年生以降から年齢が上がるにつれ学力向上が困難となる状況を踏まえ、放課後の学びの格差解消を目的に実施しているものであります。  議員御提案の学齢期における様々な体験は、子供の自尊心や自己肯定感を育み、非認知能力の向上が図られ、ひいては認知能力の向上にもつながるものと考えております。  その実現には財源等が課題になりますが、経済的理由で放課後の学びの格差が生じないよう、利用児童の意向を尊重しながら、事業拡大について検討してまいりたいと考えております。
中村圭介
 ありがとうございます。これも大体前回と同じようなことかなと思います。この事業について取り上げるたびに訴えているんですけれども、勉強ができるようになって自分の道が開けるという子もいれば、それ以外の例えば音楽やスポーツ、芸術などどんな学びがその人を支える力になるのか分かりませんので、従来の学力に限らず、選択肢を広げていただきたいと思います。よろしくお願いします。  次に、2.中心市街地の活性化について質問いたします。  (1)第一牧志公設市場が3月にリニューアルオープンしたことで、周辺は活気が出てきていると感じております。それに併せて本市の公設市場のホームページもリニューアルされております。公設市場がエリアの回遊性を高めることに貢献する工夫として、周辺の公共施設や通り会などを網羅した情報提供が必要ではないでしょうか。ホームページの運用計画と当局の見解を伺います。
赤嶺文哉 経済観光部副部長
   公設市場の再整備に伴い設置したデジタルサイネージでは、周辺通り会の魅力ある情報を発信しております。また、まちぐゎー総合案内所を平和通りから公設市場へ移転し、市場を含めた中心市街地の回遊性の向上を図っているところでございます。通り会の魅力ある情報については、まちぐゎー総合案内所のホームページでも発信しているところです。リニューアルした公設市場のホームページは、長期継続契約により、保守運用業務を委託していることから、まちぐゎー総合案内所や、なはーと、那覇市伝統工芸館など、周辺の公共施設等の情報につきましても、同業務委託の範囲内においてリンクさせ、さらなる中心市街地の回遊性の向上が図られるよう強化してまいります。
中村圭介
 方向性としては充実させていくということでしたので期待したいと思います。今訪れる方は大体スマホを見ながらやると思います。テキストで施設の名前を見てもこの施設が何なのかというのが分からないので、ぜひビジュアルで見て分かるように位置関係ですね。ここに公設市場があって、ここに壺屋の焼物博物館があって、ここに何々があるみたいな形で、よし、じゃ行ってみようと思えるような情報のリンクのさせ方というのをぜひ工夫していただきたいと思います。  そして次(2)、悪質な客引き行為に対する実態把握と対応、警察との連携がどうなっているのか伺います。
赤嶺文哉 経済観光部副部長
 めんそーれ那覇市観光振興条例に基づき、国際通り等の迷惑行為防止重点地区において、是正指導員による巡回指導を行っております。現時点では当該地区において、是正指導員から悪質な客引き行為に関する報告等は特に受けておりませんが、市民の方から本件に関する相談があった場合は、是正指導員には注意して巡回するよう指示し、併せて警察、関係部署や関係機関などにも情報提供をしております。  一方で、重点防止地区以外での悪質な客引き行為等、治安に関する状況について確認した事例もあり、関係部署が連携して状況把握に努めるとともに、警察にも情報提供を行い対応しております。中心市街地のこのような状況に対応するため、昨年度、政策統括調整監を筆頭とした副部長クラスで構成される那覇市中心市街地環境健全化プロジェクトチームを立ち上げ、課題解決に向けた取組や、情報の共有を行っているほか、内容に応じては那覇警察署へも情報提供を行い、状況の改善が図られるよう努めているところでございます。
中村圭介
 1点確認なんですけれども、めんそーれ観光振興条例の中での重点地域以外での指導という話もあったかと思うんですけれども、重点地区以外の指導について、現状はどうなっているのか確認します。
赤嶺文哉 経済観光部副部長
   迷惑行為等是正指導員就労要綱に基づいて国際通り等の迷惑行為防止重点地区において巡回指導を行っていることから、重点地区以外の地域については指導等を行うことは対象外となっております。
中村圭介
 最初の答弁で、それ以外からでもあれば指導しているということだったのですが、これはどなたが注意をしに行っているのですか。
中村圭介
 失礼しました。私の聞き間違いでした。  是正指導員は重点地域以外には指導には行っていないということでしたけれども、それ以外の地域でもやはり情報は入ってきているわけですから、それは条例上はしっかり指定をして、そこに指導をする方を向かわせることはできるはずですので、このあたりは、既に問題を抱えている地域については重点地区ではないとしても、指導させる者を指定して対象を広げて指導すべきだと思いますのでぜひ検討をお願いしたいと思います。  この件に関しては、先日の市議会の市民との意見交換会でも、めんそーれ観光振興条例の見直しについて意見がございました。条例が現状の課題に対応できているのか、議会としても確認していく必要がありますし、当局としても現状の把握と課題の解決に向けて関係機関との連携を深めていただきたいと思います。  次です。(3)中心市街地における青少年の補導に関する実態把握と対応について教育委員会の見解を伺います。
名嘉原安志 教育委員会学校教育部長
   中心市街地における青少年の補導の状況につきましては、警察の管轄となっているため、教育委員会としては、詳細な補導件数等は把握しておりません。商業施設の活況に伴い、中心市街地では人通りが増えており、児童生徒の出入りも多くなっていることから、教育委員会としましては、非行の未然防止、早期発見、早期対応に努めているところでございます。今後も引き続き街頭指導を行い、中心市街地の状況について注視してまいります。
中村圭介
 情報を早めにつかまないとなかなか未然の防止とか早期の対応は難しいと思いますのでしっかりと連携をして情報収集に努めていただきたいと思います。中心市街地のにぎわいの回復とともに子供たちの出入りも多くなっているということでありますので、今後の状況についてしっかりと見ていただきたいと思います。  コロナ禍で居場所がなくなってしまった子供たちの居場所がどこになるのかというところなんですが、これはSNSなどでの情報拡散はとても早くなっております。居場所がない子がよくいる場所というふうに一度認識されると、同じような状況の子供が集まりやすくなるということが推察されます。  そういうところで子供が犯罪に巻き込まれてしまわないように、そこにしっかり地域の目があるよということ、気にかけている大人がいるよというメッセージを伝えていくことが非常に大事になっていくと思います。また、指導をして別の場所に追いやるというだけではなくて、各種支援につなげられるような常日頃からの関係づくりができるように頑張っていただきたいと思います。  次に移ります。3.NAHAマラソンについて。  (1)昨年の厚生経済常任委員会の陳情審査の中で、公認マラソン実施の是非について改めて議論することと、そして法人化についての2点を実施本部会議で議論しているとの発言がありました。その後の進捗を伺います。
赤嶺文哉 経済観光部副部長
   NAHAマラソンの公認大会の是非について、NAHAマラソン協会へ確認したところ、同協会としましても、見解をまとめる必要があると認識しておりますが、この決定によっては様々な部門へ影響が及ぶことから、早急に結論を出すことが難しく、現在も検討を進めていると伺っております。また、法人化に関してNAHAマラソン協会へ確認したところ、実施本部役員会においても法人化の必要性を認識しており、顧問税理士などの専門家と相談し、法人化の時期も含めて検討を進めているとのことですが、具体的な時期については現時点では未定と伺っております。
中村圭介
 ありがとうございます。まずは協会としても見解をまとめる必要があると認識されているということは一歩前進かなと思います。早急に結論は出せないけれども、検討を進めているということですので見守っていきたいと思います。  そして那覇市としてもこのNAHAマラソンというのは那覇の冬の一大スポーツイベントですので、意見をまとめておく必要があると思うんです。那覇市としてどうしたいかというところですね。意思決定の段階に至るのがいつになるかということは現時点では分からないわけですけれども、開催地として当事者として検討に参加していただきたいと思います。  次です。(2)今年は昨年よりも参加料を下げているわけですが、まだ高いという声があります。より参加しやすい参加料にすべきではないでしょうか。見解を伺います。
赤嶺文哉 経済観光部副部長
   昨年はコロナ対策により参加人員の制限を行ったため、1人当たりの参加料を増額する必要がありました。今年はコロナ禍前の3万人定員に戻して募集を行いますが、警備や医療関係者などの安全対策や救護体制における人員増加、人件費の高騰、物品等の物価高騰により、支出が増加することが想定されております。そのため大会の安全を確保しつつ継続的に大会運営を行うために、参加料をコロナ前の金額まで減額することが厳しい状況となっております。  今後も引き続き、大会運営上の必要性の有無や社会状況を注視しながら参加料の設定を行いたいと考えております。
中村圭介
 ありがとうございます。人数がまず3万人集まるのかどうかというところが結構大きなポイントになるのかなと思います。近年の参加人数から考えると難しいところもあるのかなと思うんですけれども、これは逆にいうと年々高くなって市民が気軽に参加できる参加料ではなくなってきたからこの人数が減ってきたということも十分考えられるのではないかなと思いますので、大会運営上の必要性の有無とか公認の有無というのも関わってくるのかなと思うんですけれども、見直すべきところは見直していただきたいと思います。  次です。4.文化行政について。  関連しますので、こちらは一括して質問いたします。  (1)那覇市文化協会、市民団体、しまくとぅば普及センターと本市のウチナーグチ普及啓発に関する協働、連携の状況を伺います。  (2)県、市が発行した小中学校でのしまくとぅばの本の活用状況と課題を伺います。
渡慶次一司 市民文化部長
   (1)についてお答えいたします。  本市は、第5次総合計画において、文化が保存され継承されるまちづくりを掲げ、しまくとぅばの保存・継承・発展の取組を進めております。本県の貴重な文化は、独自の言語であるウチナーグチを基礎として発展してきましたが、話せる人口は次第に減少しており、文化を継承する取組の中で課題の1つとなっております。ウチナーグチの普及啓発と市民文化活動の活性化を図ることを目的に、うちなーぐち講座・成果発表会を平成17年度より実施し、平成25年度からは毎年開催しております。今後は、こうした取組のほか、他課や県、市民団体からも情報収集に努め、より効果的なウチナーグチの普及・啓発について検討してまいりたいと考えております。
名嘉原安志 教育委員会学校教育部長
 (2)についてお答えいたします。  沖縄県においては、しまくとぅば読本として小学校用、中学校用が作成されております。本市においては、「ちかてぃ、あしばなしまくとぅば」という冊子を平成25年に沖縄振興特別推進交付金を活用して低学年用と高学年用を作成しております。  活用状況につきましては、国語の授業を中心に、資料として活用しております。また、朝の会や帰りの会、給食時間などの授業以外の時間で冊子を活用している学校もあります。そのほか、クラブ活動で、しまくとぅばを取り上げて体験的に活動している小学校もあります。  課題としましては、授業や諸活動の中でしまくとぅばに触れる機会を設けておりますが、しまくとぅばの定着までには至っていないことが挙げられます。
中村圭介
 ありがとうございます。まず他団体との連携としては、現状、継続的にされているわけではないということだと理解をしました。そして学校では本を活用できている学校もあるし、そうではない学校もあるということでありました。そして学校での課題として挙げられていたのが、やはり日常的に使う機会が少ないということで、定着に至っていないということでありました。  もちろん、言語の学習ですので定着するほどの習熟というのはかなり力を入れていかなければならないのかなと思います。それに比べると、那覇市として講座と成果発表会を継続してやっているのは、これはとてもいい事業だと思うんですけれども、やはり普及啓発のためには不十分だと言わざるを得ないかなと思います。  学校教育や地域の中でウチナーグチに触れる機会を増やす、それには予算をつけて事業をつくっていかないとやはり難しいと思います。那覇市文化協会も市民団体も言語の消滅に危機感を持っております。ぜひ県も巻き込んでウチナーグチの継承についてそれぞれが取り組んでいることを確認して、できているところとそうでないところというのを確認しながら、それぞれの強みを生かして課題の解決につながるような取組を進めていただきたいと思います。  例えば那覇市は人材データバンクを持っております。こういったのも活用して学校に市民団体のメンバーからウチナーグチの講師を派遣していただくとか、市民団体も営利目的の団体ではありませんので、しかし人が動く分の経費が出ないと継続的な活動というのができません。  つまり人はいるけど、場所がなかったり、お金がなかったりというような状況があるわけです。逆にその学校のほうは、本はあるけれども、教わりたい子供たちはいるけれども、教えられる人材がいないとか、あるものとないものとの組み合わせをどうしていくのか、その工夫をするためにも継続的に話せる座組みたいなものがやはり必要になってくるかと思います。  ウチナーグチを話せる人を育てる、そしてまたその講師を育てる、そういう共通の目標の下、それぞれの特徴を生かして協働していただきたいと思います。ここは市民文化部長に改めて普及啓発に向けての取組・連携について決意を伺いたいと思います。
渡慶次一司 市民文化部長
   しまくとぅば普及センターなどの事業の中にも出前講座ですとか人材の育成などもございます。また、実際に活動しているNPO団体等もございますので、そういった団体の実際の活動状況なども情報収集しながら、それらについて那覇市としてできる部分を調査研究してまいりたいと考えております。
中村圭介
 ぜひよろしくお願いします。恐らくそれぞれの団体が今それぞれ自分たちの領域で精いっぱいやっていると思うんですけれども、隣が何をしているかというのもしっかり確認した上で、同じ共通の目標に向かってどうしていくのかということをしっかり検討していただきたいと思います。よろしくお願いします。  最後に、5.道路行政についてです。  真嘉比川の起点に近い、那覇市首里汀良町一丁目のコンビニ横にある橋が老朽化して危険な状態となっております。40年ほど前に木造の橋からコンクリートに変わったそうでありますけれども、管理者が不明な橋であります。当初は周辺住民の出資により修繕を計画しましたが、やはり数世帯での対応は困難な状況であります。この橋は地元の人だけでなく、飲食店を訪れる方や、観光客が写真を撮りに訪れる場所でもあるため、地元自治会も協力して橋の修繕を求めております。本市の対応を伺います。
金城達也 上下水道部長
   上下水道部所管分についてお答えいたします。  当該橋は、下水道法に基づく占用申請がなされておりませんので、修繕し継続して使用する場合、占用申請をしていただく必要がございます。修繕を計画している周辺住民の方々とは、申請に向けた調整を行ってまいりましたので、今後も引き続き、必要な手続等に関する支援を行ってまいりたいと考えております。
幸地貴 都市みらい部長
   都市みらい部所管についてお答えいたします。  当該橋梁は、本市が管理する道路などの公道へ接続されておらず、私有地をつなぐ目的で設置されたものと思慮しております。そのことから、修繕などの管理についても所有者などが行うべきものと考えております。本市では、私道の舗装や側溝などの整備に対して補助を行う私道整備補助制度がありますが、橋梁は、登記ができないため、将来の維持管理や責任の所在が曖昧となる可能性が高く、補助の対象とはしておりません。
中村圭介
 1点確認なんですけれども、これは現場を見るといろんな方が通るので、私的なものというよりは公共性もあるのではないかなと思うんですけれども、法定外公共物には当たらないのか確認をしたいと思います。
幸地貴 都市みらい部長
 法定外公共物とは、道路法や河川法などの法律が適用されない道路や水路に代表される公共物のことで、一般的には里道や水路と呼ばれております。当該橋梁は、私有地をつなぐ橋梁であることから、法定外公共物には当たらないと考えております。
中村圭介
 今のところ、行政としての支援についてはかなり厳しい事案であるということは理解をいたしました。今後、地域の中でどういう解決ができるのかというのを相談していきたいと思います。  そして今回は、市民が支援を求めて市役所を訪れた際に担当ではないということで、水道局から道路管理、そして市民相談窓口へと案内されて、結局、どうすればいいのか分からないということで、自治会のほうにも相談があったわけですね。大変困っておりました。今後は、占用の申請が出せるのかどうかは引き続き下水道課のほうと調整してくれるということでしたので、そこは今後も丁寧な対応をお願いしたいと思います。  以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。

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