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平成25年9月定例会一般質問

質問内容

  1. 観光行政について。

一般質問の動画はこちらからご覧下さい。

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ハイサイ。無所属の会、中村圭介でございます。初めての演壇でちょっと緊張しておりますので、質問に入る前に、今後の決意等を申し上げたいと思います。

去る7月の選挙、始めよう市民の手によるまちづくり、市民参画を掲げまして無事当選することができました。

多くの方に支えていただき、応援していただいて、何とか当選できたというふうに思っております。その選挙を通して多くの方にいろんな言葉をかけていただきました。

特に多かったのが、ちゃんとご飯を食べなさいということ、そして結婚はまだかという話と、それと同じぐらいいただいた言葉に、これからの時代は君たち若い人たちがつくっていくんだということでした。

その言葉をもう少し踏み込んで解釈していきますと、これは何もある日突然、年長者の方から、「はい、君の番」ということで、バトンを受け取るようなものではございません。

私たち若い人も、これからは一緒になってまちをつくっていくんだというようなことだというふうに受け止めております。

朝起きて蛇口をひねれば水が出るとか、ポストを開けたら新聞が入っているとか、家から出たらアスファルトで舗装された道路が広がっているとか、そういった私たちの日常というものも先輩方が築き上げてきた日常であり、一生懸命築いてきた世の中であります。

そうした世の中に、私たちも、若い人たちも、自分たちの居場所を見つけて、自分たちなりの持ち場で、自分のやるべきことをしっかりと決めて実行していく。

そうした仲間入りをしてくれという要請だというふうに受け止めて、これからの時代をつくっていくメンバーとして、私も決意を新たにしております。この議場で、この政治家として、市民の皆さんとともにまちづくりに頑張っていきたいというふうに考えております。

では、通告に従いまして質問させていただきます。

本日は、初めての質問ということもありますので、戦後那覇の復興のスタート地点であった壺屋を含みます那覇の中心市街地の問題を取り上げたいと思います。

観光行政について

観光バスというのは、タクシーと路線バスのちょうど中間にあるものだというふうに考えています。タクシーであれば、個人のお客様を乗せてご希望の場所までお連れする。路線バスであればルートが決まっていますので、そこに向けて多くのお客様を輸送していく手段です。

観光振興と公共交通、どちらでも語られてこなかった観光バスについて、今回取り上げていきたいと思います。

観光施設であれば、その敷地内に駐車場を設けることで、観光バスの乗降や待機等が解決できると思いますが、国際通りや那覇のマチグヮーというのは、多くの商業者が集まっていて、統合された施設ではございません。

皆が一緒になって、歩いて楽しい広範な観光スポットを形成しております。

そうした場所での観光バスの乗降場・待機場所というものが帯びてくる公共性にも目を向けていただきたいという思いから、今回、以下質問いたします。

1つ目が、観光客を増やすために、空港の整備で入口を広げることも大事です。

しかし、またリピーターを増やすために、充実した観光サービスを提供することもあわせて大事だというふうに考えています。

市内の観光に対して、観光バスが果たす役割は大きいものがあると考えますが、いかがでしょうかということを当局にお伺いしたいと思います。

2つ目に、民間事業者が土地を購入して乗降場を設けるということは、那覇のメインストリートでは経済的な負担が大きく難しいというふうに思います。

かといって、那覇市が所有している土地が国際通り周辺に広大にあるわけではなく、乗降場と待機場所、これを一気に整理するのは難しいと思います。

現段階で、どの程度まで整備を進めていくつもりなのか。そのかかわりについて、計画していることをお伺いしたいと思います。

3つ目に、バスの乗降場・待機場所について、これは国際通りのまちづくりとも関連しており、安里の再開発や桜坂、希望ヶ丘公園の整備もあわせてさまざまな議論がされてきたと思います。

協働のまちづくりにおいても、市民と民間事業者と行政が危機感を共有し、目的に向かって協議し、関係を構築されているものと思います。

観光バスの乗降についても、協議を続けてきたと聞いております。これまでの経緯についてご紹介いただきたいと思います。

4つ目、議長の許可をいただきまして、図をお持ちいたしました。(「国際通りの周辺図」掲示)これは昨日つくってきたのですけれども、これが今回紹介します牧志壺屋線です。

先ほどからちょこちょこと出てきておりますが、ここはどこなのか、また国際通りを歩く機会が少ない方もおられるかと思いますので、国際通りの位置関係も示してご紹介したいと思います。

今回紹介している牧志壺屋線というのが、国際通りのちょうど真ん中にありますてんぶす那覇のそばのこの通りです。

ここにシーサーがございます。この牧志駅のところにもシーサーがありますが、この通りでございます。

そして現在、(図指示)これはバスなんですけれども、県庁前に観光バスがとまっていて、これが交通の渋滞を引き起こしています。また、牧志駅の先のほうにもバスがおりまして、しばしば交通に支障を来しているということで、このバスをもう少し分散させられないかということで、ここに乗降場を設けることができればいいのではないかということです。

現在、この壺屋牧志線が、第2工区まで建設が進んでおりまして、このひめゆり通りから神里原を通って国際通りに入ってくることができますので、国際通りをこのように横切ることなく、観光バスがひめゆり通りから入ってきて、ここでお客様をおろして、またここでバスはどこかへ行くわけですが、今は空港のほうに行って待機をしているという話を聞いております。

現在は、うみそらトンネルが開通したことにより、国際通りから空港へのアクセスがよくなったということで、待機場所についてはひとまず、それよりもまず喫緊の課題としては、乗り降りさせるための乗降場というような話を聞いております。

そして帰るときも、ここの神里原から来まして、てんぶすの横でお客様を乗せて、それぞれ次の目的地へ向かって行くというような形になるかと思います。

これをつくるのに1日かかってしまいましたけれども、まあいい形になったかなというふうに思います。

ということで、この壺屋牧志線への観光バスの乗降場、その整備の実現可能性についてお伺いします。

また、その際に地域への説明をどのように行うのかということも合わせてお答えいただきたいと思います。

では、残りの時間は質問席にて再質問、要望等をさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。

大城弘明 経済観光部長

中村圭介議員の一般質問の観光行政について順次お答えいたします。

初めに、1点目の観光振興における観光バスの重要性についてですが、観光産業は本県のリーディング産業であり、モノレール以外の鉄軌道を持たない本県においては、修学旅行やツアー等の団体の多くが利用する観光バスは、大変重要な輸送機能であると認識しているところでございます。

次に、2点目の観光バスのインフラ整備につきましては、基本的に沖縄県や本市、観光関連業者等と連携して取り組むべきものと考えております。

また、その中で本市の役割も重要であると認識しておりますので、行政としてどのような対応ができるか具体的に現在検討を進めているところでございます。

次に、3点目の観光バスに関する議論についてお答えいたします。

多くの観光客が訪れる国際通りの周辺道路に観光バスが待機し、一般車両の通行に支障を来している状況があることは課題とされてきたところであります。

このことについては、現在県の呼びかけにより、本市、沖縄観光コンベンションビューロー、沖縄県バス協会、国際通り商店街振興組合連合会、旅行代理店等の関係者で協議を進めているところでございます。

この課題を解決するための短期的な対策といたしましては、旅行代理店とバス事業者の協力を得て、停車時間短縮による渋滞の回避、中長期的対策といたしましては空港へ帰る際のモノレール利用、また国際通り周辺に乗降場所や待機場所として活用できるスペースの確保ができないかなど、検討調整を続けているところでございます。

最後に、4点目のてんぶす那覇横の牧志壺屋線での観光バス乗降場整備の可能性及び地域への説明についてお答えいたします。

当該地域への乗降場の設置につきましては、これまでにも通り会等から要望もあったことから、牧志壺屋線の完成時期なども考慮に入れながら、警察や関係する所管との調整を進めてまいりたいと考えております。

また、乗降場の整備にあたっては、地域の関係者へ説明会を実施するなど、ご理解いただけるよう努めてまいりたいと考えております。以上でございます。

中村圭介

部長、ご答弁ありがとうございます。

まず、行政内部でも関係部署が協力して課題解決に向かうことは、迅速な対応と一体となった対策ができる点がすばらしいと思いますので、今後もぜひ協力して、中心市街地の活性化に対して那覇市がやるべきことを見定めながら、民間の力を生かすためのサポートを続けていただきたいと思います。

では、再質問いたします。

今回の答弁の中で出てきました牧志壺屋線にバスの乗降場ができると仮定した場合に、乗降場活用のためにバスを運行する会社に周知を図らなければいけません。

市が協議を進めてきましたバス協会に加盟しているバス会社に対しては、バス協会のほうから周知できると思いますが、そうではない加盟していないバス会社もございます。そうしたバスに対する情報提供、利用の仕方、運用ルールの周知など呼びかけをする必要がありますが、その方法についてお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。

大城弘明 経済観光部長

再質問にお答えいたします。

沖縄総合事務局が公表しております観光貸切バス事業登録者に関する資料によりますと、県内の登録業者は、平成24年3月31日現在で51社ございます。

そのうち本島内が29社となっております。その中で、沖縄バス協会に加盟していない事業者は28社ございまして、本島内は15社となっています。

それらの会社等への周知につきましては、説明会等を開催してしっかりと運用が守られるように取り組んでまいりたいというふうに考えております。以上でございます。

中村圭介

ありがとうございます。

協働は、市民と行政だけで行うものではありません。

民間事業者も一緒になって、それぞれの持ち場で力を発揮して互いに補い合いながら、よりよいあすをつくっていくものだというふうに考えております。

今回の問題では、那覇市はバス協会とバス事業者、そして通り会との間に立つとともに、那覇市の観光振興に対する姿勢を打ち出して活性化を促す役割があるというふうに考えています。

牧志壺屋線は那覇市の市道でありますから、県警との協議などを積極的に推進し、早期の実現を期待いたします。

また、都市計画課を中心に、市民との協働が率先してできている部署、できている事業、そしてまたなかなかそれがうまくいっていない事業、部署等があると思いますので、その辺がうまくいっている事例を庁内の中で仕組みとしてしっかりとつくり上げて、さまざまな部署に、事業に横展開していっていただきたいというふうに申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。

以上です。ありがとうございました。

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今年も目あっという間に過ぎていきましたね。
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