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会派視察九州4日目

行政評価は行政が立てる総合計画を推進するために 総合計画と連動した行政評価を行い、予算等へ反映させていきます。

行政行う様々な事業は、その上位計画を辿っていけば必ず総合計画 に行きつきます。 総合計画を達成するために将来像が、そしてそれを達成するために 政策が策定され、それを達成するために施策が、そして基本事業、 そして事務事業と具体的な事業になるまでにいろんな段階があります。 その最終、具体的な事務事業を評価するモノサシをつくることで、 総合計画の達成に近づけよう、ということです。

例えば、まちが目指す将来像を達成するために必要性があり実施された 事務事業も、時と共に環境が変化して有効な成果があげられなかったり、 継続していく中で目的を見失って続けることだけで満足してしまっては いけないわけで、そういうことを防ぐためにも、振り返りが大切です。

そして、市民アンケートを実施して、その事業に関係する質問 例えば「暮らしやすいと感じるか?」などを数値化して、事業の成果を 測るそうです。行政が自分で実施した事業を評価する内部評価 に対して外部評価と呼ばれます。

佐賀市はかなり詳細な事務事業評価を行っており、それについて 説明をいただきました。那覇市の事業評価について何ができるか、 議会がどう関わるのか、大きな宿題をいただきました。

そのあとは、協働によるまちづくりについてということで 市民活動応援制度「チカラット」と小学校区コミュニティ協議会に ついてご説明いただきました。

「チカラット」は、市民活動団体が事業に対する助成金を申請し 申請されたうち、審査基準を満たした事業に対して 18歳以上の市民が一ヶ月程度の期間のうちに投票を行い、 得票に応じて助成金を得られるという事業です。(上限は30万円)

投票1票あたりの助成金額は、市に納められる個人市民税の 1%相当の額を、18歳以上の市民の数で割った額となっているそうです。 ちなみに平成27年度は1票あたり551円なのだそうです。

これにより、市民活動団体は、厳しい審査に耐えられる事業を 立案し、市民に対して事業のアピールをし、審査報告会で結果を 報告するという団体運営の力を培うことにつながります。 いくら助成金がもらえるのかは、自分達の活動しだいということですね。

投票に使う用紙も見せていただきましたが、本人確認を厳格に行い 多重投票を防ぐ方法が、徹底していました。 投票に対するハードルがやや高いかなとも思いますが、自分が納めた 税金をどう使うのか、を自分で決めることにつながりますので納得できます。

この事業は23年度から始まっており、26年度は650万円ほどのお金が 助成金として支出されています。

那覇市ではNPO活動支援基金として平成10年から助成事業を行って おりますが、この審査に市民が関わり、団体の事業について知ってもらう ことにつながるので、那覇でも検討していきたいですね。

地域コミュニティづくりについては、少子高齢化の進行と、生産年齢人口 の減少の中で、従来通りの市民サービスを提供することが難しくなるため (扶助費など必要になる税金は増え続けるが、税金を納める人が減り歳 入が減るため)まちづくりにおいて地域コミュニティに求められる役割が 増えてくる。 そこで小学校区を単位に自治会協議会をつくって地域で活動するいろんな 団体や個人をつなぐ場をつくり、地域のコミュニケーションを密にして 力をつけていこうというものです。

まずはまちづくり準備委員会が立ちあげられ、座談会をワークショップ 形式で行い、多くの住民の意見を拾い上げます。 その後、校区の「夢プラン」というまちづくり計画を作成し、計画実現に 向けた協議会を組織して活動を開始します。 準備委員会から協議会設立までは行政から財政面での支援、 ワークショップの議事進行役(ファシリテーター)を配置し、 協議会設立後は行政職員が協議会に関わるような仕組みを つくっています。

那覇でも小学校区まちづくり協議会が今年度から本格スタートし 順次拡大する予定です。夢プランのような計画づくりなど 参考になるところは多いと思いますので、担当部署とも意見交換 しながら協働によるまちづくりの推進に役立てたいです。

佐賀市を出て、帰りの飛行機も遅延なく飛びました。 4日間の視察、3泊4日ではありましたが、盛りだくさんの内容でした。 来週、視察メンバーで振り返りを行う予定です。

ただいま!

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会派視察九州3日目その2
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明日はG-salonです。