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平成30年2月定例会 代表質問

質問内容

  1. 市長の政治姿勢について
  2. 教育行政について
  3. 協働によるまちづくりについて
  4. 第一牧志公設市場再整備事業について

動画はこちらをクリック

中村圭介 議員 

 グスーヨー チューウガナビラ(皆さん、こんにちは)。きょうも協働、無所属の会、中村圭介でございます。

 質問に入る前に所感を申し上げたいと思います。

 去る土曜日、なは市民協働大学院の成果発表と修了式が行われました。受講生として参加されておりました上原仙子議員もお疲れさまでございました。

 今年度はご参加いただいた市民の皆さまが、グループに分かれて活動拠点を決めて課題を分析し、解決に向けたアクションプランを作成するというプログラムになっておりました。

 継続的で主体的な取り組みが求められる事業でありました。

 この中で私は特に活動拠点を決めたという点、これがすばらしい点だと思います。それにより、既に活動している団体等と意見交換をしながら、状況を分析し、信頼関係をつくり共に活動していく必要が出てくるわけです。

 例えば、自治会やPTA、公園利用者や指定管理者等々、各チームが作成したアクションプランは、そうした地域の皆さまとの約束となり、継続的なつながりが宣言されたことになります。

 協働大学で学んだことを中心に、協働大学院でさらに協働に関する学びを深めた市民が、地域に戻って継続的に活動をする。このことは、単年度の市民講座の枠をはるかに超えて那覇の協働によるまちづくりを大きく進めることにつながると確信しております。

 市長自ら修了証書を渡されておりましたので、受講生の熱意は十分に感じられたものと思います。

 引き続き、当該事業を進めていただきたいと思いますし、市民に協働のかっこいい背中を見せられる行政であってほしいと期待しております。

 では、質問に入ります。

 最初に、1.市長の政治姿勢について、質問をいたします。

 昨年に引き続き、施政方針に記載されております「人材データバンク」についてです。

 私も期待しておりますけれども、その方向性について確認しておきたいと思い、質問をいたします。

 1年間取り組んでの感想と、30年度にかける市長の決意をお伺いします。

 次に、2.教育行政についてであります。

 前回の議会では、人材データバンクを連携させることで、放課後子ども教室が充実できるのではないかといった趣旨で質問をいたしました。

 指導者の人材確保が課題であることは、ご答弁いただきましたけれども、本市が指導者の充実に向けてどのような取り組みを行うのか、次年度の事業について質問をします。

 30年度に向けて、放課後子ども教室推進事業には、指導にあたる教育活動推進員を増やすための方策は盛り込まれているのか、お伺いいたします。

 次に、3.協働によるまちづくりについて、質問をいたします。

 ここでは施政方針に書かれております「校区まちづくり協議会カルテ」、そして「人材データバンクモデル事業」について、放課後子ども教室との連携について、質問してまいります。

 (1)「校区まちづくり協議会カルテ」について今年度の取り組み状況と、今後の活用についての考えをお伺いします。

 (2)「人材データバンクモデル事業」が現在マッチングできる活動は、どのようなものがあるのかお伺いします。

 (3)人材データバンクは、まずは放課後子ども教室との連携に注力し、充実させることで人材データバンクの活用イメージを具体的にできると考えますが、見解をお伺いします。

 (4)放課後子ども教室との連携を考える際に、まずは退職教員の皆様にお声掛けをして希望者を募ってはどうか、見解をお伺いします。

 次に、4.第一公設牧志市場再整備事業について、質問をいたします。

 第一牧志公設市場の再整備にあたり、新しい市場を建設する際に、一時的に使用する仮設市場がにぎわい広場につくられることが予定されております。

 この場所は、その前には第二牧志公設市場跡地として2001年から2004年まで、例えば闘牛をしたり、よさこい祭りですとかフリーマーケットなど、地域のイベント等に利用されてまいりました。

 私は2004年に当時大学生でありましたけれども、月に1回、まちつくる市場というフリーマーケットの運営スタッフをしておりました。このにぎわい広場を使っていたわけですね。第二牧志公設市場跡地を使っておりました。

 そんな折に、この第二牧志公設市場跡地に建物ができるというニュースが入ってまいりました。

 聞いてみると2年前に予算がつかずに流れた計画が、予算規模を縮小した形で施設の規模も機能もガラッと変わった形で動き出して、すぐに実施計画をまとめて年度内には完成予定だという話でありました。

 驚いた市民活動の先輩方は、地域のキーマンに聞き取りを行って、それを地域の声として市に対して意見交換の場を要請いたしました。

 地域と行政が一緒になって、何度もワークショップを行い、継続的に話し合いを続け、建物が完成したあともかかわり続ける市民の有志の会も立ち上がりました。

 最初は行政の手法に不満が集中して否定的な意見も多かったわけでありますけれども、回を重ねていろんな立場の方がいて、それぞれの観点から意見を持っているということが共有されると、だんだん意見がまとまってきたわけです。

 そうした先輩と地域の皆様、そしてそれに応えようと奮起した職員の姿を見て、協働によるまちづくりへの期待を大きくしたのを強く覚えております。

 さて、こうしてできたにぎわい広場は、商業地と民間を、住民の居住地の間に位置する空間で、商業者の要望、そして住民の要望をできるかぎり盛り込んだ形で実現させた施設であり、両者をつなぐ役割を果たしてきました。

 つまり、商業者だけではなくて、周辺に住んでいる方にとっても大事な場所であります。

 このにぎわい広場に仮設市場をつくる。本年7月には着工したいということでありますけれども、そのためには地域との対話に基づいたご理解、ご協力が不可欠であります。

 質問してまいります。

 (1)にぎわい広場への仮設市場の建設にあたって、周辺住民との対話が不足しているという不安の声があります。

 周辺住民に対してのこれまでの取り組み状況と、現時点での今後の予定をお伺いします。

 (2)話し合いの進行や関連情報の提供などで、庁内他部署との連携が深まれば、住民とのやり取りの密度が高まると考えますが、見解をお伺いします。

 残りの時間は、質問席より行います。よろしくお願いします。

城間幹子 市長 

 中村圭介議員の代表質問の1.市長の政治姿勢について、お答えをいたします。

 私も昨年度、モデル事業として銘苅小学校で実施した夏休みラジオ体操に参加し、活動が地域に広がる様子を実感したところでございます。

 地域の人材を集約し、地域のニーズとマッチングさせる「人材データバンク」が運用されることで、人と人、人と地域が支え合う新たな地域社会の創造につながっていくものと私は考えております。そして、小さな「わ」が大きな「Wa」となり、協働によるまちづくりのさらなる広がりとなることを確信いたしております。

 今年度は、那覇市協働大使の方が新たに35人ボランティア登録を申請いたしております。

 また、各部局が保有するボランティア関係の人材の登録の仕組みについても、庁内ワーキングチームで調整を進めるなど、着実に前進しているものと考えており、平成30年度においても本格運用に向けてしっかりと進めてまいります。以上です。

屋比久猛義 教育委員会生涯学習部長 

 中村圭介議員の代表質問の2番目、教育行政について、放課後子ども教室の教育活動推進員を増やすための方策について、お答えいたします。

 放課後子ども教室推進事業につきましては、現在、その担い手を確保するために、ホームページでの募集、民生委員児童委員協議会への協力者の要請、「放課後子ども教室通信」の発行等を行っております。

 また、小学校区ごとに設置された那覇市放課後子ども総合プラン協議会では、放課後児童クラブ関係者、放課後子ども教室関係者、学校関係者、地域住民等が集い、放課後の子どもたちの安全・安心な居場所づくりのために、情報の共有や課題解決に向けて協議を行っております。

 放課後子ども教室の運営は、地域の方々のご理解とご支援が必要です。教室の運営に関わる地域の人的資源は、さまざまな関係者との情報共有が重要でございます。

 次年度の事業推進におきましても、広報や関係団体への協力要請はもちろんのこと、この小学校区ごとの協議会でのネットワークの中で、教室の担い手の確保に努め、教育活動推進員の拡充につなげてまいりたいと考えております。

 以上でございます。

徳盛仁 市民文化部長 

 中村圭介議員の代表質問の3番目、協働によるまちづくりについて、まとめてお答えします。

 まず初めに(1)「校区まちづくり協議会カルテ」について、お答えいたします。

 本市では、平成28年10月に策定した小学校区コミュニティ推進基本方針に基づき、概ね小学校区内で活動する自治会や地域団体・個人・企業事業所等が緩やかに連携・協力し、地域課題を解決していくことを目的とする小学校区まちづくり協議会の設立及び運営支援を行う事業を展開しているところでございます。

 議員ご質問の校区まちづくり協議会カルテにつきましては、当該校区内においてまちづくり活動を行っている人材の把握や、不足していると思われる人材の明確化及び公共施設等の設置状況等、人的・物的面の地域資源情報を集約することにより、当該地域の課題解決に向けた資料として活用することを目的に作成するものであります。

 現在、活動している校区まちづくり協議会からの相談に対する情報提供や、運営面における助言等を通して、当該協議会の円滑な運営等に資するよう役立てていきたいと考えております。

 当該カルテの人材情報につきましては、那覇市個人情報保護条例に基づいた運用の範囲内で適切に対応していくとともに、個人情報以外の情報につきましては、必要に応じ各協議会への情報提供ができるよう努めてまいりたいと考えております。

 次に、(2)「人材データバンクモデル事業」が現在マッチングできる活動について、お答えします。

 今年度は、昨年度に引き続き、銘苅小学校の夏休みラジオ体操に講師を派遣いたしました。さらなるモデル事業として、放課後子ども教室や公民館の講座受講生、サークル活動を実施する方などの活用が図れないか、関係部署と連携し、情報の収集及び調整に努めているところでございます。

 次に、(3)放課後子ども教室との連携についてお答えいたします。現在、可能性のある小学校に対しモデル事業実施の働きかけを行っているところでございます。今後も生涯学習課を含めた関係部署との連携を進めてまいります。

 最後に、(4)退職教員の皆様への働きかけにつきましては、これまでも退職された教員の皆さまが学習支援を行っているという事例もありますので、教職員の皆さまに対する本事業の周知を図る中で、働きかけをしてまいりたいと考えております。

名嘉元裕 経済観光部長 

 中村圭介議員の代表質問の4番目、第一牧志公設市場再整備についての(1)、(2)について、順次お答えいたします。

 にぎわい広場への仮設市場の建設にあたっては、昨年12月18日に意見交換会を開催いたしました。

 その中で、工事期間中の工事車両の通行や安全対策など、工事の方法等について、さまざまなご意見をいただいております。

 現在、第2回目の意見交換会を行う準備をしており、来週には開催を予定しております。

 また、今後も意見交換会を重ねていき、周辺住民の皆様のご理解とご協力が得られるよう取り組んでまいりたいと考えております。

 次に、他部署との連携についてですが、工事期間中においては、工事車両の通行方法や違法駐車、歩行者の安全対策などの課題がありますので、道路の管理や交通に関する所管部署との調整が必要であります。

 また、仮設市場供用開始後の周辺地域とのつながりを踏まえた取り組みや調整も必要と考えますので、関連する部署との連携をさらに深めていくことは重要と考えております。以上でございます。

中村圭介 議員 

 市長、各部長、ご答弁ありがとうございました。

 まず、人材データバンクについてなんですけれども確認をしたくて、庁内ワーキングチームで現在検討した現状での結論といいますか、考え方を教えてください。

徳盛仁 市民文化部長 

 今、庁内ワーキングチームの中で各部署のボランティアとかそういう情報とかがありますので、それをどうやって市民の皆様に提供できるのか、個人情報保護の件も含めて、また情報提供できるような形で運営できないか、今、検討しているところでございます。

中村圭介 議員 

 まず、モデル事業を1年間やってみて、現状ではラジオ体操の派遣のみになっていて、そこから広げられないかというところで、だいぶ苦心されているかと思いますけれども、これを継続してモデル事業を続けていく課題から発信して、人にあたっていくところでやっていただきたいんですね。

 安易にこのシステムをつくって、人を先に入れて、そこに対応できますよという仕組みにしてしまうと、本当に活用されるのかというのがすごく不安なんですね。

 なので、なるべくというか、「時間がありますか」と聞かれたら、皆さん「忙しい」と答えるかと思うんですけれども、こうこう、こういうことを手伝ってほしいんだと言われれば、「私でよければ」ということで手伝ってくださる方も現れるかもしれませんので、このモデル事業を発展させる形で、引き続き、放課後子ども教室を含めてどういう形でデータバンクがつくれるのか、検討していただきたいというふうに要望いたします。

 そして、第一牧志公設市場についてでありますけれども、ご答弁いただきましたように、しっかり市民と対話ができるように工夫をしていただきたいと思います。

 市場の再整備にあたっては、少しずつ改善されてきた部分もありますけれども、合意形成の面で課題がまだ残されているのかなというふうに感じております。

 近く行われる予定であります、この周辺住民との意見交換には、ぜひ庁内、場合によっては外部でもいいかと思うんですけれども、目的に合致した会になるように考えていただきたいと思います。

 つまり、説明会をして不信感が高まっては、本来の目的から離れてしまいますので、情報をまずしっかり出す、そして話を聞く、そして統合していく、そういった目的の達成に近づくということを最優先に考えていただいて、市民とよりよい関係を育める会にしていただきたいと要望しますけれども、この話し合いのファシリテーション、会議の進行とかそういったところで、那覇市はまだまだ工夫が必要なんじゃないかと見るたびに思うんですけれども、その点いかがですか。

名嘉元裕 経済観光部長 

 再質問にお答えします。

 ご指摘の部分も認識してございます。できるだけ改善できるように内部にもそういうマンパワーを持っている方がいれば、活用してまいりたいと考えております。以上でございます。

中村圭介 議員 

 ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。

 また、今後、にぎわい広場の仮設市場としての活用が終了したあとの利用についても、なるべく早い段階で検討する必要が出てこようかと思いますので、このへんもあわせて丁寧に進めていただきたいということも申し上げまして、私の代表質問を終わります。ありがとうございました。

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