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令和元年6月定例会 一般質問

質問内容

なはのまちぐゎーについて

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議事録

令和 01年(2019年) 6月定例会-06月17日-04号

中村圭介
 

 グスーヨー チューウガナビラ。無所属の会、中村圭介でございます。

 昨日は、那覇市第一牧志公設市場の現施設での営業最終日でございました。セレモニーには市長も、議長もお越しくださいまして、ご挨拶いただきました。

 市長の挨拶の中で、これまでマチグヮーを支えてこられた事業者の方への感謝が述べられていたかと思います。

 そうした思いをしっかりと事業にどう反映させていくのかというところが大事かなと思っております。市民が受けとめた市長の思いと、実際に実施されている事業に隙間がないように、しっかりと取り組んでいただきたいというふうに思います。

 そして、きょうは公設市場をつくるマチグヮーについての質問であります。

 マチグヮーというと、今でこそ那覇の公設市場周辺のこの那覇のマチグヮーが想起されるわけですが、皆様の住んでいた場所の近くにもマチグヮーというのがそれぞれあったんじゃないかなというふうに思います。

 私が生まれ育っております首里汀良町にも汀志良次マチグヮーというものがありました。残念ながら道路の拡幅に伴って、また店舗も減ってきて、今でも長らくやっているお店に顔見知りの方が集うというような形でコミュニケーションはあるわけですけれども、マチグヮーという規模ではなかなか今はもうなくなってしまったのかなというふうに思うわけです。

 なので、マチグヮーというものも大事だというところで、いいねという気持ちがあってもずっと残るかというと、なかなかそうでもないというところを認識していただいて、那覇にとってマチグヮーとはどういう場所なのか、どういう位置づけなのかということをしっかり考えていきたいというふうに思います。

 ということで質問に入りますけど、(1)なはのマチグヮーの意義についてそれぞれ伺います。たくさん部署はあるんですけれども、その中できょうは4つ厳選してまいりました。

 1点目、経済観光の観点から経済観光部の見解をお伺いいたします。

名嘉元裕 経済観光部長
 

 お答えします。

 戦後、小規模な個店が集積し形成された、なはのマチグヮーは、那覇の経済復興の礎としての歴史的背景をもち、現在においては、老朽化した店舗やアーケード、道路への商品のはみ出しなどが課題としてある一方で、マチグヮーが魅力あふれる地域資源となり、多くの市民・観光客を引きつけております。経済観光の観点からも、マチグヮーを含めた中心市街地の活性化を進めるため、中心市街地の活性化に関する基本計画を策定し、施策を展開しているところでございます。

中村圭介
 

 本市の経済振興の礎であるということだったり、魅力あふれる観光資源であるということでした。

 次に、文化の観点から市民文化部の見解をお伺いします。

比嘉世顕 市民文化部長
 

 お答えいたします。

 マチグヮーには個性的な文化が数多くあると認識してございます。

 1つは食文化でございます。本県の食文化は、中国・東南アジアの影響を受けたといわれており、特に豚肉や豆腐、昆布はマチグヮーで必ず見かける食材でございます。最近では長寿食として関心を集め、調理方法を店の人から学ぶ若い人が訪れるとも聞いております。マチグヮーは、沖縄の伝統行事、さらには長寿食を継承する役割を担い、また果たしてきたと考えております。

 2つ目に、マチグヮーで働く人々の営みの中から生まれた相対売りの文化があると考えてございます。相対売りは買い物客がしーぶん、つまり、おまけを交渉したり、店主が感謝の気持ちでしーぶんしたりと、売り手と買い手とのやりとりがより身近に感じられる独特の文化が息づいていると考えております。

 このように、マチグヮーは市民の生活文化に直接触れることができる場所であると捉えております。

中村圭介
 

 ありがとうございます。

 食文化と相対売りというところで、なかなかこれまで議場で出てこなかったマチグヮーの観点なのかなと思うんですけれども、日本遺産の琉球料理に関しても食材の下準備はなかなか大変なんですけれども、そういった食材も手軽に手に入るというところだったり、相対売りに関しても文献として相対売りというものがあったとしても、どういう商売なのかというときに、実際に現場に行って見ることができるというものもすごく大事なことなのではないかなと思います。

 次に3点目、福祉の観点から福祉部の見解をお伺いします。

宮城寿満子 福祉部長
 

 お答えいたします。

 かつてのマチグヮーは多くの人が行き交い、顔なじみのお店で買物を楽しむ場所でした。高齢者にとっては、懐かしい場所であり、コミュニケーションの場所、外出の機会をつくっていたと思われます。

 本市におきましては、超高齢社会の到来を見据え、平成30年度から市内18カ所の地域包括支援センターを設置し、徒歩圏内で集いの場所や福祉サービスなど、適切に提供できるよう、地域包括ケアシステムの構築に努めているところです。高齢者の介護予防、認知症予防などの観点からみますと、昔ながらのマチグヮーが存続することは、大変意義があることだと考えております。

中村圭介
 

 ありがとうございます。

 やはり自分が行きたい場所だったり思い入れがある場所が残っていることが生き甲斐づくりにもつながるかと思います。お出かけしたい場所がありますかと言われて、なかなかないとお出かけしようという意欲そのものが減退していきますので、行きたい場所がある、そして会いたい人がいるというところで、マチグヮーが果たしている役割はとても大きいのではないかなと思います。福祉的な施設がたくさんある。そういったところにお世話にならないように、いろんな人たちがお出かけをしてコミュニケーションをとって、福祉の実は下支えになっている部分もあるのではないかなと思っておりますし、また若い世代にとっても年代が離れた方たちとのコミュニケーションのきっかけとして、このまちが昔、どうだったのかという話であったりとか、そうした自分たちが若い世代よりも随分詳しいわけですね。この長い歴史があって先輩たちが知っている知識量にはやはりかないませんので、そういった昔の話を聞いたりするのも楽しいなと思いますし、そうした世代間の交流にもマチグヮーが大きく役に立っているのではないかと思います。

 4点目、まちなみの観点からまちなみ共創部の見解をお伺いします。

城間悟 まちなみ共創部長
 

 まちなみ共創部の所管する居住環境の観点からお答えいたします。

 那覇のマチグヮー(市場及びその周辺)は、沖縄の商業機能を担ってきた区域であることや、バスやモノレールなどの公共交通の利便性が高い区域であること、加えて、市場のにぎわいや、周辺の壺屋地区の赤瓦と石垣など、沖縄独特の雰囲気を有する地域でございます。これらのことから、居住環境の観点においても、にぎわい性や路地等に見られる界隈性、多様な市民が集まってまちなかの交流を楽しむなど、さまざまな魅力と暮らしを実現できる地域であると認識しております。

 以上です。

中村圭介
 

 ありがとうございます。

 路地等にみられる界隈性とか多様な市民が集まっているまちなかの交流という魅力が残された場所であるということであります。今回、質問にあたって、私も那覇市の総合計画にこのマチグヮーがどういうふうに位置づけられているんだろうかと探してみました。

 昭和53年ですかね、第1次那覇市総合計画の中では、変えていくべき場所、経済的な基盤として担っている仕事としては大きいんだけれども、今後は近代化をしなければいけないとか、もうちょっと組織化をして近代化を図るべきだと。

 第2次になると、ここにまたモータリーゼーションも加わって、また大型商業施設等々の出現もありまして、またここは改変していかないといけない場所だという話だったんですけれども、第3次那覇市総合計画になりますと、観光の観点からにぎわい創出、観光地として人気もありますよという話だったり、またマチグヮーについて、このマチグヮーは買い物の場であると同時に、庶民がいろいろなコミュニケーションの場となり、さらには観光スポットともなっていることから、まちの整備にあたっては相対売りに見られるマチグヮー独特の雰囲気を継承していくことも大切であるというふうに、マチグヮーに触れられるようになっております。

 第4次、第5次に関しましては、ご承知のとおりマチグヮーがしっかりと施策の中に盛り込まれておりまして、そうしたマチグヮーを残していきたいんだという気持ちは伝わるわけですけれども、マチグヮーをどうやって支えていくべきなのかというときに、もちろん商売ですから、それぞれの個店個店の努力であったり、通り会の努力はもちろん必要になるわけですけれども、そこに行政がどうかかわっていくのか、その観点がすごく大事になるのかなと思っております。

 そこで、きょうは2点目のほうなんですけれども、コミュニティーについて、那覇市は協働によるまちづくりに大変力を入れております。従来の自治会といった地域組織ではなかなか地域の課題を全て解決するのが難しい時代になってきて、どうやっていくかというところで、小学校区まちづくり協議会ができてきたわけですね。

 そこには企業であったりNPOであったり、学校のPTAも含めてみんなで地域の課題を解決していこうというふうになっているわけですが、マチグヮーというものはここ数年で大きく様子が変わってきております。マチグヮー自体はいろんなお店が入れかわりながらも文化が育まれてきた場所でありまして、マチグヮーらしさが残っているんだと思うんですけれども、近年はアルコールの提供を伴う飲食店が急激に増えておりまして、そしてまた営業時間も昼から飲んで夜中まであいているようなお店もあったりします。マチグヮーはごみの収集が大体7時半とか8時ぐらいになるんですけれども、夜の飲食になると夜中の1時とかまであいているわけですよね。なので、そういったお店はごみを出そうと思うと、翌日まで持っていないといけなかったりするわけです。営業時間が違うと顔を会わせる、挨拶を交わす、そういった機会もやはり減ってきますし、職住近接していた時代に比べると、今はお店が終わったら皆さん帰ってしまいますので、夜暗い中で自分たちのお店を開けているというところで、少しコミュニケーションというんですか、周りへの配慮であったりとか、そういったところがなかなかコミュニケーションが難しい時代になってきているのかなと思います。

 そしてまた商店街のマチグヮーの課題に目を向けますと、高齢化というものもありまして、店舗を改装して、また新しい店子さんに貸すのもかなりの設備投資が必要になりますので、高齢の家主さんですとなかなかそれが難しい場合もあって、空き店舗に仕方なくなっているところもあったり、それが続いていくと手入れされないまま廃屋に近い状態になってしまったりするわけですね。

 しかし、あいているお店がある一方、その両隣だったり、向かいだったりはご商売をまだされていますから、その一角だけ景観的に落ち込んでしまうようなことにもなってしまいます。

 そうしたところで、マチグヮー、年を重ねたことで出てきた課題というものもあるのかなと思います。酔客への対応だったり、トイレの問題だったりとか、インバウンドが増えたことでいろいろな課題も出てきておりますので、従来の自分たちの商売を頑張っていこうという組織だけでは乗り越えられない課題もたくさん出てきているのかなと思っております。

 しかし、そこでも地域のコミュニティーと同様に、そこで事業者の中で行われてきた商業地のコミュニティー、マチグヮーのコミュニティーというものがあろうかと思います。そうしたコミュニティーがしっかりと機能していくために、お店を出している方たちがそれだけではなくて、警察も保健所も含めていろんな人たちが協力できる土台づくり、プラットホームの策定というものが必要になってくるのかなと思います。

 なので、マチグヮーの未来をどうしていこうかというだけの話ではなくて、現在の課題にどう対応していくのか、そういったこともしっかり対応していかなければいけない時代になっているんじゃないかなと思っております。

 大きな話になりますけれども、きょうは質問の中で具体的に事業所が多く集まるマチグヮーで醸成されてきたマチグヮーコミュニティーに対する支援というものをぜひ検討するべきではないか、また現状の取り組みについてもお伺いしたいと思います。

名嘉元裕 経済観光部長
 

 お答えいたします。

 マチグヮーの商店街は、建物所有者である家主が店舗を営業する形態から、近年では建物を貸店舗として貸し出し、建物所有者と店舗経営者が一致しないケースが増え、商店街組織やマチグヮーコミュニティーのありようが変化してきております。昨年度、本市が実施した全域商店街基礎調査事業においても、商店街の課題として、活性化を担うべき商店街組織のマンパワー不足、次世代のリーダーとなる人材育成が課題として浮かび上がってきております。

 本市といたしましては、平成21年度に創設した頑張るマチグヮー等支援基金を財源としてスタートした頑張るマチグヮー支援事業において、商店街や通り会が自ら企画し取り組む事業に対し財政支援を行い、これまで142事業、約2億円を補助金として交付してきております。頑張るマチグヮー支援事業は、商店街等の創意工夫した積極的な取り組みに対し、支援するものとしており、この事業を通して、商店街等の組織力やコミュニケーションが強化されていくことなどを期待しているところでございます。

中村圭介
 

 ありがとうございます。

 今、頑張るマチグヮー支援基金はあるんですけれども、なかなかそれに取り組むためのエンジンの部分というんですか、マチグヮーの人たちが協力して力を出し合える環境が今あるのかというと、なかなかそれが厳しい状態なのかなと思っております。

 この質問はぜひ副市長にもお答えしていただきたいんですけれども、先ほど来、見てまいりましたように、マチグヮーが那覇にとってどういう場所なのかということを再度改めて考えていただきまして、できる支援を考えていただきたいと思います。

 例えば首里ですと赤瓦だったり、石垣だったり、那覇市が残そうと思って残すもの、政策的に力を入れていくというものが当然あろうかと思います。那覇のマチグヮーというのが那覇市にとってどういったものなのかということをしっかりと考えていただきたいと思いますので、副市長、改めてマチグヮーコミュニティーの支援について見解をお伺いします。

知念覚 副市長
 

 お答えいたします。

 先ほどから各部においていろんな切り口の面からマチグヮーについてというものの答弁をしましたけれども、ここにウチナーンチュが長い時をかけて築き上げた独特の文化、風土、それから慣習が凝縮されたまちであるし、我々はそれを守っていかないといけないというのは重々認識しているところでございます。

 一方で、防災上の課題や衛生環境、建物の老朽化等、多くの課題もあります。基本的には守るべきところは守る。それから改善すべきところは改善するというのが基本であろうかと思うんですけれども、実は私、この改善すべき中に守るべきものが共存している部分もあって、非常にここの部分は果たして本当に共存できないのだろうかというのもしっかり冷静に対処しながら取り組んでいく必要があろうかと思っております。

 それと、先ほどから議員のほうが提案されているマチグヮーコミュニティーを今後どうしていくんだということなんですけれども、全国的には確かに自立している商店街は結構あります。自分たちで独自でいろいろにぎわい創出のための努力とか、それから種々の課題に積極的にかかわると、そこで共通しているのは、そこにはリーダーがいるということなんですね。ところがリーダーの育成とか、そういうコミュニティーの醸成というのは自然発生的にできるかという、それはまたクエスチョンだろうと思っています。そこが行政が今後、取り組むべきところなのかなと思っておりまして、その中において、先ほど経済観光部長からあったんですけども、店の経営者だけではなく、では、建物の所有者、土地の所有者を含めたコミュニティーの形成はどうなるんだというのをいま一度、我々は考えていかないといけない。その中から新たなコミュニティーの醸成といいますか、そういうものもしっかり取り組んでいきたいなと考えております。

 以上でございます。

中村圭介
 

 ありがとうございます。

 ぜひ積極的な支援をお願いしたいと思います。

 マチグヮーの課題も山積しておりまして、きのうの公設市場の移転に関して、7月からは仮設市場がオープンするわけですが、そうすると今の公設市場の解体工事が始まって、周辺のアーケードの話も進めていかなければいけませんし、三面ではない南側のところはすごく狭い通路を挟んで民有地があるわけですね。そこでもまた商売をされている方もおりますので、そことのコミュニケーションもしっかりしていただきたいと思いますし、また衣料部、雑貨部のほうもあります。ここは那覇市がまちの当事者としてどういった施設にしていくのかというところ、そしてまた先ほど副市長からもありましたマチグヮーのよさと改善していくべきところとの共存しているポイントでもあるのかなと思いますので、衣料部、雑貨部もどうしていくのかということをしっかりと話し合いをして決めていってほしいなと思うんですね。

 公設市場の移転に関して、再整備に関しても、市場の方たちは自分たちの声をしっかり聞いてほしいというところを強く申しておりました。というのは、やはり当事者として自分たちが商売ができる環境をつくっていくということでかかわっていきたいわけですね。今は役員の方もだいぶ若返りを図って、自分たちでどうやって仮設市場でにぎわいを取り戻していくのか、そしてまた戻ってきたときにさらにいい市場としてオープンしていくためにどうすればいいかということで力を合わせておりますけれども、これをトップダウンでとか、行政が決めたことに従わざるを得ないというような形ではなくて、日ごろから情報共有をしっかりしながら、対話を重ねていただきたいと思います。

 マチグヮーのコミュニティーをどうしていくのかというところで、マチグヮーをしっかり支援していくというところと、行政との対話の部分ですね。そこで2つ、協働の大きな軸があるのかなと思うんですけれども、この2つ、どちらとも疎かにすることがないようにしっかりと支援をしていただきたいと思います。

 私もきのう、マチグヮーのセレモニーに参加しまして、最後のカチャーシーのほうとかも、皆さんが手を引いて、いろんな近くの人も連れていって踊っているわけですよね。そういった様子というのはやはりあそこならではの風景なのかなと思いましたし、懐かしい顔もこの機会に集まってきておりまして、親子三代で買い物に来てみたよという方もいたりとか、またマチグヮーの人にも声を聞くと、自分たちも懐かしいと、これだけ地元の人が戻ってきてくれたというところで、挨拶に来てくれたのがすごくうれしいし、この風景がすごく懐かしい感じがするんだよねというようなお話をされていました。

 このマチグヮーを残していくために、時の流れももちろんありますので、変化せざるを得ないところもあるかと思うんですけれども、その時代の変化にあわせてマチグヮーが残っていくように、支援のあり方もしっかりと変化させて対応していただきたいと要望いたしまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。

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中村圭介対話の時間vol.134 養蜂家としてどうまちづくりと関わり、どんな貢献を果たしているか、その活動について伺う 前編