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視察 世田谷区「せたがやホッと子どもサポート」

今日は世田谷区のせたがやホッと子どもサポート(せたホッと)の活動についてお話を伺いました。
せたホッとがある「子ども子育て総合センター」の壁にはかわいいキャラクターがいっぱい。親しみやすい場づくりが意識されていました。

公明党会派の吉里議員、幸地議員、金城議員に紹介していただき、無所属の会と合わせて5人でお伺いしました。お忙しいところ長時間対応していただきありがとうございました。

せたがやホッと子どもサポート(せたホッと)は、世田谷区に在住・在学・在勤する18歳未満の子どもの権利を守り、救済する機関で、保護者からの子どもに関する悩みや心配事などの相談にも応じています。

世田谷区の子ども条例施行(平成14年)から10年、電話相談など様々な取組をしていたそうですが、平成23年から「子どもの生活と人権意識」に関する調査をし、翌24年、子どもの人権擁護の仕組みを検討する会議を設置して検討、平成25年に改正子ども条例が施行され、せたがやホッと子どもサポートが設置されたそうです。

昨年度の報告書を元に説明をしていただいたのですが、この報告書もすごい。 相談に関する数字だけでなく、子どもサポート委員や相談・調査専門員からのメッセージも掲載されています。リンクからぜひご一読ください。

相談の流れとしては下の画像の通りなのですが、お話を聞くと、さらっと書いてある一つひとつの項目にとても丁寧に対応されていて、子どもの声に寄り添う姿勢が条例の裏付けの下で徹底されていました。

那覇市でも子どもの権利条例の制定に向けて、議会でも多くの議員が取り上げて、市としても必要性は感じて検討を続けているところです。子どもの権利条例は知念新市長の公約にも入っていましたので今後、当事者の子どもの声を聴きながら議論を煮詰めていきたいですね。その条例の中で、子どもの権利擁護を目的とした第三者機関の設置が求められるところですが、世田谷区のような方法だけでなく、各自治体で特徴がありますので、那覇にはどんな形がいいのか考えるうえでとても参考になりました。

子どもの中では「せたホッと」の認知度は6割を超えるそうですが、普及啓発にはまだまだ課題があり、特に大人に子どもの権利について理解してもらうことが課題となっているそうです。

条例を作っても、その理念や目的が共有されないとどうしても実効性が弱くなってしまいます。子どもだけでなく、教師や保護者をはじめとした関係する大人たちにも条例について理解していただくことが必要です。

子どもからの相談については、内容は問わず「なんでも話してね」と言っているそうで、そういう姿勢が「ここに相談していいんだ」という信頼につながって、困った時に相談してくれる関係になるのでしょう。どんな子でも、いつか困るときがくるかもしれないから、繋がれる時にしっかりつながる。権利を守ってくれる場所があるという認知から、利用するまでの間のハードルを下げていく活動は大事ですね

また、昨年度からハガキでの相談受付も始めたうで、特に小学生からの相談が増えたそうです。自分用の電話を持たない子どもの場合を考えると、保護者の電話を借りて相談できることって限られているでしょうから、ポストに投函すれば届くハガキは有効ですね。

昨日の視察の流れで日本語以外での相談について聞いてみたところ、少しずつ増えてきているが、英語はなんとか対応しても、それ以外の言語は翻訳機を介しての相談になるので細かいニュアンスがつかみづらく難しい状況もあるということでした。

事務局の前で、対応していただいた齋藤さんと記念撮影

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