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教育福祉常任委員会視察初日兵庫県立神出学園

今日から教育福祉常任委員会視察です。今日は公立のフリースクールである兵庫県立神出学園(かみでがくえん)を視察しました。 平成元年6月から、高等学校中退者増加への対応として高校ではない学びの場の検討が始まり、平成6年10月に神出学園が開校したそうです。公益財団法人兵庫県青少年本部が指定管理者となって運営しています。 学校教育法第1条に定められた学校の種類には入らないフリースクールであり、学校教育の枠では難しいことにも柔軟に対応できるように設計されていました。 設置に関する条例の第1条には「自己に対する理解を深め、自らの進路を見いだすことができるよう支援する」とあるように、さまざまなプログラムを通して自分を見つめなおし前に進むことに主眼が置かれ、学校教育的な、いわゆる授業はないということが大きな特徴だと感じました。そのため所管部署は教育委員会ではなく、県民生活部の男女青少年課です。目的に沿った大胆な決断ですよね。

学園は農業大学校跡地に建設されており、豊かな自然に囲まれた環境です。ダイナミックな森というよりは小高い丘の別荘地のような手入れが行き届いた空間で、思わず深呼吸したくなるような場所でした。

学園は全寮制で、兵庫県内在住の中学校卒業から23歳未満の人で、不登校やひきこもりの状態から変わりたいと生き方、進路発見への意欲がある人が対象となっています(学校ではないので高校に在籍しながらでも入学は可能とのこと)。月曜日に来て木曜日に帰る3泊4日の2年が基本的なスタイルではあるものの、利用者の体調や家を離れて過ごせる段階に合わせて柔軟に対応しているそうです。そして空いている金曜日は、1日交流体験として、中学生から概ね40歳までの不登校、ひきこもり状態にある人が利用できる「お試し体験入学」のような日としているそうです。

牧場での動物飼育、農業やガーデニングのプログラム、木材を多く使った建物の中で音楽や芸術に触れ、スポーツや調理をし、学園の仲間と過ごす。また、地域の保育園などを訪問したり、様々な就労体験をしたりと、さまざまな意欲に応えられるプログラムがあるのはすごいなと思いました。もちろん、複雑な背景を抱えた方が多いので、カウンセリングなどの相談機能も力を入れているとのことでした。

那覇では子どもの居場所の必要性が認知されつつあると感じるものの、中学を卒業したあと社会とつながりが切れてしまうと、支援できる公的な受け皿がほとんどないという課題があります。ユースセンターのような若者の居場所を設けることが大事だと思いますし、神出学園にのようにさらにその手前にある、家から出る、自分を再発見し、前に進むための支援も必要ですね。

学園生が製作した「神出の僕ら」という詩です。合唱の音源がブログで聴けます。良い!リンク

学園生をはじめ、職員のみなさま、週のはじまり月曜日に押しかけてしまいましたが、受け入れていただきありがとございました。

明日は京都市立洛友中学校を視察します。

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